第2回Chiba Walk「稲毛・大正ロマンの散策」【実施報告】

Posted by on 4月 24, 2017 in 新着情報
第2回Chiba Walk「稲毛・大正ロマンの散策」【実施報告】

午前10時。ローカルな駅舎がどこか懐かしい京成稲毛駅。集まった校友は7名。第2回Chiba Walkの出発です。緩い下り坂を降りて行くと小高い松林の中には浅間神社。社殿から数キロ先の松林が今の海岸線。昭和初期までは真下の千葉街道が当時の浜辺。一の鳥居は海中にありました。

参拝をすませ少し歩くと小高い石垣。急な階段を登った所は日本のワイン王と云われた神谷伝兵衛の稲毛別荘。(浅草のデンキブランは有名)学芸員の案内で2階に上がると広い和室。床柱はフランスから輸入された太いブドウの木。部屋のあちらこちらに匠の技が見られ、格式のある部屋です。

浅間神社の横にはラストエンペラーで有名な愛新覚羅薄儀の弟「薄傑」が新婚時代を過ごした旧宅があります。宮家から嫁いだ新婦「浩」のため天井や引き戸には宮中仕様の造作にしつらえています。当時、この和風庭園からは浜の先遠くに富士山が眺められました。

お昼になったので千葉街道の先の芝生で車座に。暖かい日差しの中食事をしながらの会話に花が咲き、ゆっくりと時間が過ぎてゆきました。

午後は国の登録文化財に指定された千葉トヨペット本社へ。見学を申し込むも入社希望の人のみ見学可とのこと。森田さん(44年)が「入社したいです」と云うと、係りの方が「ご年齢が・・・」と言われ、一同大爆笑。

気を取り直し公園を行くと大きな記念塔。この浜がかっては飛行場であった印。飽くまでも真っ直ぐ延びる道を、喋りながらひたすら歩き続け海岸の松林の民間航空記念館へ。展示されている複葉機、星形7気筒エンジンは50馬力。かたやジャンボジェットの説明書きでは7万馬力。わずかな時間での技術の進歩に感服。

森の広場でコスプレを楽しんでいる若者としばし談笑。会話が咬みあわず目指すは「花の美術館」。館の前で片岡さんの弓道仲間のドイツ人ご夫妻と遭遇。奇遇なる縁を感じながら集合写真のシャッターをお願いすると流暢な日本語でも「もう一枚」。

一同「Dank」の連発。果たして通じたのか「さよなら」ときれいな日本語。

館内のレストランでコヒーブレイクのつもりがビールブレイク。前庭にはポピーが満開。中庭は春の花々が咲き乱れ、温室には宝石のような「ヒスイカズラ」の深いブルーに魅せられました。当日は開園20周年で入場無料。これで「もう一杯ビールが飲める」と足取り軽く家路につきました。

(文・柏原博人)

参加者

・小清水富栄(46,文) ・土肥 豊(36,経) ・森田英二(40,商)

・加藤寿彦(42、法) ・片岡信雅(46、文) ・竹内康夫(47、法)

・柏原博人(43、工)